我が家で窓掃除をするのは年に1回暮れだけ

mado_souji
夫婦共稼ぎで2人とも自宅で仕事をしています。年中家に居るのですが、我が家で窓掃除をするのは年に1回暮れだけです。マンションの2階に自宅はあるのですが、マンションの隣には中堅製造業の会社があり、4階建ての社屋と目線がかぶるので、日中は基本的にミラーレースのカーテンをひいて過ごしています。夜は更に厚手のカーテンを閉めますから、窓の汚れが気にならないというのもありますが、夫婦2人とも、あまり気にしない性格で、ものぐさだから掃除をしないのです。

子どもが居ないのでメスのボストンテリアを1匹飼っているのですが、この子がよく窓を汚します。リビングのソファの背もたれの高さが、東側の腰高窓と丁度同じくらいなのですが、ボストンテリアがいつも背もたれに駆け上っては、ミラーレースカーテンをくぐりぬけ、窓に鼻先をぺちゃっとつけて外を見るのです。実際には外が見えているのか、冷たくて気持ちがいいから鼻先をつけているだけかもしれませんが、その子の鼻の高さには、よだれなのか鼻水なのかわからない液体の汚れのあとがいっぱいあります。その窓だけは気になったら拭くようにしているのですが、掃除したそばからまた鼻先をつけるので、最近はカーテンをひいて気が付かないふりをしてしまっています。

そんな中、ある日夫が、いっそ腰高窓の窓ガラスを、すりガラスに交換してしまおうかと言い出しました。知り合いが防犯目的で窓ガラスを強化ガラスに替えたという話を聞きつけてきたのですが、そういえば巷には、外が見えず外からも見えない、すりガラスというものが存在していました。窓ガラスをすりガラスに交換すれば、隣の会社のビルも気にならないし、きっと犬が汚すのも気にならなくなると思うというのです。

それはいい案だと思いかけたのですが、もし愛犬が本当に窓の外を見ていたら、すりガラスにしてしまったら外が見えなくなって可哀相です。費用もかかるので却下しました。