最近知り合いの家が空き巣に入られてしまったそうだ。幸い貴重品はすべて貸金庫に入れていたそうなので被害は大したことはなかったそうだけれど、その家の奥さんは精神的に参ってしまったそうだ。確かに取られたものはあまりなかったとは言え、見ず知らずの悪意を持った他人が留守中我が物顔で家の中をウロウロしていたと思うと…気味が悪いだろう。それに何も取られていなかったとしても、盗聴器や隠しカメラを仕掛けられているという可能性もある。結局そういったものを探す専門の人を呼び、家の中をくまなく調べてもらったそうだ。何も取り付けられていないとわかって初めてやっと安心できたそうだけど、その安心代は10万円近くかかったそうだから、空き巣に現金を取られたも同然である。
それ以来、家にいるのも怖いし、外出してもまた空き巣に入られてしまうんじゃないかと気が気じゃないそうだ。いつでも心が休まらないというのは精神衛生上よろしくない。「とりあえず窓に格子をつけようと思っているんだけど、簡単に取り付けられるのかな」と相談を持ち掛けられた。というのも我が家は最近家を建てたばかりで、一階の窓には全て格子がついているからだ。とは言っても殆ど建築会社と大工さんにお任せだったので私にもよくわからない。何かできることがあればと私なりに調べてみたのだが、簡単に取り付けられる格子って、逆に言えば簡単に取り外しができるため、防犯性は低いらしい。溶接してしまうのが一番いいらしいけれど、それでもアルミを切断して侵入するというパターンもあるらしいから、完全な防犯なんてありえないのかもしれない。
結局その知り合いは近所のサッシ屋さんに頼んで格子を設置してもらったそうだ。補助錠や防犯フィルムを貼って、何重にも対策しているとのこと。人事を尽くして何とやら、後はただ無事を祈るしかない、というのはどこの家でも結局同じことなんだろう。